30代のおふたりの家です。
やっと出会った土地は、密集地の路地の突当りでした。
鳥さんが気に入ってくれたガルバリュウム鋼板波板。
選んだ色は コットンホワイト
牛さんが選んだ赤いポスト
「ランドセルみたいでかわいい」と。
玄関・廊下
左が寝室、右に洗面脱衣+浴室+トイレ
寝室
壁はふたりが塗った漆喰。
寝室と廊下の間には障子を入れました。片側に引き寄せる事ができるので、廊下まで部屋が広がったように感じます。
2階へ
2階
2階リビング 南方向
2階にはリビング、書斎、キッチンがあります。大きなひと部屋です。
床:杉板 壁・天井:珪藻土クロス
2階の東方向。ロフトへの階段と書斎
ふたり分、机と本棚を作りました。
鳥牛之家というふたりの巣の、さらに中の巣のような場所。
階段は固定階段(中野区の場合)
リビングからキッチン方向
キッチン
奥には作り付の食器棚と収納
キッチン 奥からリビング方向を見る
ロフトへの階段
階段ですが、ここに腰かけてお茶を飲んだり、本を読んだり、そんな場として使ってもらう事を想像しながら設計しました。
階段に座って見える正面の窓。そして夕暮れ。
ロフト
ふたりが上と下と別々の場所にいても、感じる 事ができます。ロフトの窓が唯一南からの陽が入る窓です。
夜景
【鳥牛之家 について】
まだ始めたばかりですが、2年以内という長い目で、土地探しから検討しております。志田様の建築の考えである、部屋を細かく区切らずに風が通すという考えに共感し、連絡させていただきました。二人で楽しく、丁度良く暮らせる家にしたいと思っています。
というメールをいただいた事から始まりました。
問い合せをいただいた当時、まだ20代の若いおふたりでした。
・・
設計の打合せを始めてすぐに、おふたりはブログを始められました。
2人がブログで使われる名前は・・
ご主人:鳥 奥様:牛 ブログの名前:鳥牛の家
そのブログより抜粋させていただきます。
結構私たちは家は住めたらそれでいいと思う部分が多いです。でも最低限でいい。余計なものとかいらない(という)価値観で、作られ(過ぎ)たものにお金はかけたくない。最低限=贅沢、になれたらベストだし、きっとなれると思います。
それは投げやりでなく前向きに、「ふつーに住めたらそれで充分」ということです。私たちが言っている「ふつー」というのが今の世の中でいかに贅沢かという視点ももちろん忘れてはいけないわけですが。
今回の地震(2011.3.11)で、私は家を建てる決断をしたときに、たとえば3日でもいいから居心地のよい家で、鳥と笑いあえたらそれで建てた価値はあると思ったことを思い出しました。
朝や昼や夜にふと風を感じたり、ご飯を食べたり、いろんなことを考えたり、調子がよくなったり悪くなったり、そういう日々を人生のパートナーである鳥と、同じく人生を一緒に生きてくれる好きな人たちと感じられる瞬間が一回でも二回でもあれば、それはそれで素敵なことだと思います。
住まいに対する考えは・・・まったくそのとおりだと思います。
世の中に対して、まっすぐ向き合い、しっかりと、そしてゆっくりと進んでいくおふたりの ささやかな棲家です。
■ 建築概要
建築地 | :東京都中野区 |
施主 | :ふたり |
構造規模 | :木造2階建て+ロフト |
敷地面積 | :45.2m2(7.6坪) |
建築面積 | :25.4m2(7.6坪) |
1階床面積 | :25.4m2(7.6坪) |
2階床面積 | :25.4m2(7.6坪) |
延べ面積 | :50.8m2(16.0坪)*ロフト面積含まず |
施工 | :みどり建設(株) |
【施主からの手紙】 住み始めてからの感想
(1年経って鳥さんからいただいたメールより)
1年間住んでみて・・・ありきたりな感想ではありますが、「不満なく快適に暮らせている」というのが一番の感想です。 今まで過ごしてきたマンションやアパートには何かしら不満がありましたが、「不満なく快適に暮らせている」のはスゴイ。 動きやすく、過ごしやすく作っていただいたお陰だと思います。
好きな場面は、朝起きて、顔を洗って2階に行くと、明るくて開放的な空間があるときです。すっきりした気分になります。
好きな場所は、一番好きな場所は階段とロフトです。 ロフトは普段はあまり使ってはいないのですが、2階とは違う空気なので、気分を変えたい時なんかに使っています。
生活するのでいっぱいいっぱいの一年だったという気がします。 今年は昨年よりは余裕を持って生活ができるといいなと思っています。
(住み始めて、初めての夏を迎えた頃に牛さんからいただいたメールより)
本当に今週入るまではまったくエアコンの必要性も感じず、だいたい天窓まで全部開放すれば、非常に快適でした。ちょうど昨日、湿度+無風に耐えかねて除湿を28℃で初使用しましたが、二階部分はつけてすぐ涼しくなるので楽々です。
好きなものを飾ろうと思えたのも初めてなので、この家の面積の余裕がやはりそういうことをさせてくれるんだと思います。私がわりとどう飾ってもそれなりに好きな風景が出来るおうちで気楽です。
私が好きなようにしても、それなりにそれが風景になるのは、ほとんど志田さんのおかげかもしれないです。
鳥牛之家 についてのいろいろな話をブログにも書いてます。
”考えている事・見ているもの”が
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