リノベーションから11年のふうらいぼう(風樂房)


先日、風樂房(ふうらいぼう)の施主Sさんからお招きいただき、何組かの施主の方達とともにおじゃましました。

Sさんがその家を中古で買われた時にリノベーションしてから11年が過ぎていました。


夫婦と3匹の猫の家リノベーション・風樂房(ふうらいぼう)


リノベーションから11年のふうらいぼう(風樂房)


風樂房に来られた方からはこんな感想を言われました。


・Sさんのお宅は、ほんとに居心地がよくて、ついつい長居をしてしまいます。


・風樂房の空間も居心地がよく、なによりもご夫婦もとても魅力的な方で した。


本当にひとことで言えば「居心地のいい家」なのです。

なにしろ、一番この家におじゃましてる回数の多い私は、来るたびに、時間が過ぎるのも忘れ長居してしまい、「居心地の良さ」を思い知らされているのですから。



リノベーションから11年のふうらいぼう(風樂房)


もっとも、「居心地がいい」「長居してしまう」と言われるのは、この風樂房だけでなく、私の施主のどの家も同じように言われいます。


居心地がいい ・・ってどんな家なのでしょう?



まず第一に、来たを人を「受け入れる」事ができるのだと思います。


この風樂房は、玄関に入ったとたん「温かく迎えてくれた」ように思えます。

そもそも、なにかしらの緊張感があるデザインではありません。

「あなたはこれを理解できますか?」とでも言われているように禁欲的だったり、野心的な形態だったり、挑戦的な色使いだったり、するものではありません。ほとんどの方に「ほっ」とできる家になっていると思います。


リノベーションから11年のふうらいぼう(風樂房)


次に、使っている素材


コンクリートやガラスや金属を多用した家は、それだけで緊張感を高めます。そのものの固さと、人が感じる固さは、必ずしも一致はしません。コンクリートでもガラスでも金属でも「柔らかい」という表現する人がいます。それは確かにそうなのですが、建築・・さらに家となった場合、多くの人には「固い」と感じます。


固いものにたいして人は、体の緊張感が起ります。(慣れれば別かもしれませんが。)体の緊張感は、心・・感情・・の緊張感にもつながります。


私の施主の家の多くは、床に無垢の木を使います。

木ですから、見た瞬間から柔らかいです。そして実際にその上を歩いても足の裏を通して、柔らかさを感じます。目で触った感触で「柔らかい」と感じます。もうそれだけで「気が楽く」なのです。


壁天井は、クロスです。クロスでもビニールクロスではなく、紙クロスに近いものです。ビニールクロスと何が違うかというと、もちろん「匂い」の違いがありますが、決定的な違いは「光の反射」です。

最近のビニールクロスはずいぶんと変わってきましたが、ビニールのツヤに反射する光と、紙や塗り壁材など「マット」(かつその深みというか厚さ)な表面に反射する光とでは、「反射光の強さ」が違います。表面がツルっとしてる物は反射が強いんです。


リノベーションから11年のふうらいぼう(風樂房)


すでに話しをしてますが 光 が重要です。


オレンジ系の色は、気持ちを「ほっ」とさせます。


近年街灯が白色のLEDに変わってきましたが、電灯の白色は、キツイ感じがします。LEDは「光線」ですから余計にキツイ感じがします。


そして、明る過ぎてもよくありません。多少暗めのほうが心落ち着きます。

明るいところから少し暗いところへの「光のグラデーション」がある事が「自然な感じ」なのです。部屋の隅々まで明るいと、まるで実験室です。集中と緊張の必要な場になってしまいます。


光のグラデーションは、上下方向がとても有効です。できるだけ光源の位置を低くします。部屋の下の方が明るく天井が少し暗くなると落ち着きます。

別の言い方をすると、部屋全体は、できるだけで間接光で照らすと目に優しく柔らかい雰囲気になります。あとは、テーブルとかソファーのところとか、明るさが必要なところに光を補強すればいいのです。ペンダントとかスタンドとかで。


明るいところも暗いところも、必要なんです。暗いと「陰気くさい」と言う人がいます。特に年配の人には多いかも。時代背景がありますからしょうがない部分もあります。


リノベーションから11年のふうらいぼう(風樂房)


家の「居心地のよさ」の決め手はなんと言っても・・住む人の人柄。


こればかりは設計ではどうにもなりません。

極論を言うと、居心地のいい家は、住む人の人柄がいいわけですから、家のデザインとは別の話しになってしまいます。


ただ、「人柄がいい」というのは、「お客さまを気遣う力がある」という事でもありますから、光の明るさを始め、使う物、置くもの、飾る物で「柔らかさ」や「温かさ」を作り出していると思います。



「いや~私にはそんな無理だ!」と思う必要ありません。

他人が家に来るのが嫌なら別ですが、そうでなければ、お客さまが来る時にいろいろ考えますよね。そうゆう気持ちは家に現れるものです。来た人は感じます。感じてうれしくなります。「家主のそうゆう気持ち」が温かさを作り、それが「居心地の良さ」につながります。


リノベーションから11年のふうらいぼう(風樂房)


リノベーションから11年のふうらいぼう(風樂房)


風樂房(ふうらいぼう)には、ここまで書いた全部があります。そしてさらに、心を温かくしてくれものがいろいろあります。


ペレットストーブ・・

薪ストーブとは違い、木の粉を粒にした燃料を使います。定期的にその粒が「カランカラン」と音を立てて燃焼部分に落ちます。火に癒されるのですが、そんなローテクなシステムにも心なごみます。


猫達・・

この子達は、超人見知りなので、ご飯の時くらいしか出てきてくれませんが、「居る」という感覚、、その「存在」が温かいのです。


リノベーションから11年のふうらいぼう(風樂房)


杉板の床・・

11年も経つと、猫達の爪跡があちこに見られるようになりました。でも、温かさ、柔らかさは変わりません。年月が経って「艶々(つやつや」しています。

たぶん、ほとんど何もしていないと思います。人と猫が歩く事でツヤが出る!・・?


居心地の良さは、狙うもの、ではありませんが、少なくても風樂房(ふうらいぼう)のような要素で作った家は、結構「居心地がいい」家になると思います。


私の施主の求める家がだいたいこの方向の家ですから、結果として「居心地のいい家」になります。もちろん、同じように人柄のいい人達ですから。


「これをすれば居心地のいい家ができる!」と保証するものではありませんが、参考にしてみてください。


リノベーションから11年のふうらいぼう(風樂房)



”考えている事・見ているもの”が「何か違う」と、ひとりで悩み続けないで、よかったら、家の話しをしませんか。

▼ 家づくりの無料メール相談

ご相談メールフォーム
お名前必須 (姓)  (名)
メールアドレス 必須
年代 必須
住所(市区町村まででも)
ご相談内容 必須



シンプルな暮しと家を考えるメールマガジン

【日美の手帖】 を発行しています。(購読は無料)


・家づくりにおいて「当たり前」と言われる事は本当に正しいのでしょうか?

・家づくりは何を考えればいいのでしょうか?

・物を減らしたくても簡単にはできません。物とどんなふうに付き合っていけばいいのでしょうか?

・シンプルがいいというけれど、一体どんな事なのでしょう?

・無垢の木がいいって言うけれど、なぜいいのでしょう?

・そもそも無垢の木って何でしょうか?


もし、ひとつでも気になるのなら・・

そして、シンプルな暮し・シンプルな家 に興味あるなら

一度ぜひ読んでみてください。


申込はこちら ↓

http://form.os7.biz/f/77cf42a6/

もしご不要となったら、ご自身で解除できます