木製ガラス戸

木製のガラス戸を使う事が多いです。いや、できるだけ「ガラス戸」を使いたいと思っています。


それは、アルミサッシなどなかった時代の木のガラス戸への淡い思い・美化された懐かしさなのかもしれません。

薄いガラス一枚で内と外を区切るガラス戸。風が吹けばカタカタと鳴り、寂しさを強くする時もありました。でも、ガラスを通して見る”向こう”が、ちょっと別の世界のように思えていたような気がします。ガラスに反射する光が神秘的に感じる瞬間があるのもガラス戸の魅力です。同じガラスでもアルミサッシのそれとはなぜか違います。

簡単に割れてしまうはずの薄いガラスを,蹴飛ばせば折れてしまうような木の桟が支えるガラス戸を、私達は無意識に、丁寧に扱っています。弱い物の組み合わせが、私達に、少し優しさを教えてくれているのでしょうか・・。


古いガラス戸は2mm程度の薄いガラスで内外を区切っていましたが、現在の熱環境を考える設計ではありえません。外部に面する窓として木製のガラス戸を使う事は、防火の規制が強い都市部では難しいですが、室内で使うのには何も問題がありません。


ただ部屋の入り口の戸、という割り切られた物ではなくて、たとえ無意識であっても、「触れる、開け閉めする、眺める、音を聞く」という事を感じられる『木製のガラス戸』を選択すると、暮しの質が、一段高まります。

お勧めします。



これまで作ってきた『木製のガラス戸』の写真を並べてみます。




木造3階リノベーション 中板橋の家

▲ 木造3階リノベーション・中板橋の家


オープンな階段を仕切るためにガラス引戸を入れました。



夫婦と猫の家 中野の家

▲ 夫婦と猫の家リノベーション・中野の家


オープンだった階段を仕切るために階段の上り口にガラス引戸をいれました。猫のいる家なので、階段のところに猫がいてもすぐわかるよう透明ガラスを使っています。



夫婦と猫の家リノベーション・風樂房(ふうらいぼう)

夫婦と猫の家リノベーション・風樂房(ふうらいぼう)

▲ 夫婦と猫の家リノベーション・風樂房(ふうらいぼう)


ガラス戸の感覚を意識して使ったのは、この家が一番最初だったかもしれません。

L型になったLDKには3カ所の入り口ができ、うち2カ所をガラス戸にしました。ガラスを通して明るい光が、家のまん中にある、廊下と階段、そして玄関を明るくしています。


理由をはっきりとは言えなのだけど、この家で考えた、横に3本の桟が入る形が、なぜか気に入っています。ケースバイケースで考えますが。。



LDKリノベーション ふじみ野の家

▲ LDKリノベーション ふじみ野の家


中古で購入された家のLDKをリノベーションしました。部屋の入り口は既製品のドアでした。濃い茶色だったせいもあるのだけど、既製品のドアは、なんだかよそよそしく、重苦しいのです。

天井一杯の高さのガラス引戸に変えました。戸の向うは階段ですが、ガラス戸にした事で家族の動きをなんとなく感じます。時間によってですが、ガラスに映る藍色のような光がとてもきれいです。



2世帯住宅リノベーション・葉山の家

▲ 2世帯住宅リノベーション・葉山の家


前面的にリノベーションした家です。玄関からリビングに入る部分の短い廊下ができました。細長い空間の正面にある建具は、戸の中の桟を十字にする事が多いです。それにより意識を集中し「期待感」を持ってもらう事と、ある種”神聖な気持ち”を持ってもらえたらいいな、というふうに考えています。



マンションリノベション・Kinoco(キノコ)

▲ マンションリノベション・Kinoco(キノコ)


こちらも十字の桟です。ガラス戸の向うは南向きのリビングで、ガラス戸のこちらからは「光」を感じられます。ますます”神聖”な感じ。



2度目のリノベーション・satosato(サトサト)

▲ 2度目のリノベーション・sato*sato(サトサト)


工事前も同じ場所にLDKに入る引き戸がありました。使われていたのは既製品の戸。以前は暗い部屋だったので、とにかく光を入れるためにガラス戸にしました。ガラス戸の向うは階段があり、そこにある窓の明るさが目に入り明るくなりました。桟は十字です。最初から「これ」と思ったのですが、この家にとって、とても”重要な入口”だからなのでしょうね。



北欧のような木造の家・ハモニカ

▲ 北欧のように暮しを楽しむ木の家・ハモニカ


2階の子供室です。将来ふた部屋に分ける前提でしたのでふたつの入り口には引き戸をいれました。ガラス戸というのとはちょっと違うかもしれませんが、ガラスの小窓をつけた戸は良く使います。明るさをとる事と、その小窓がある事でなんとなく雰囲気が柔らかくなります。



LWH003

▲ LWH003・家族3人と2匹の猫の小さな家


こちらも同様。ただ引き戸ではなくてドアです。基本は引き戸にしたいのですが、できない場合にはドアにします。



3人家族の家リノベーション・高輪の家

▲ 3人家族の家リノベーション・高輪の家


こちらもドアです。お隣が一段土地が上っているため、この家の1階は基本的に暗いので、少しでも個室に入る光を廊下に通し明るくするために、ガラスの小窓をつけました。このドアの部屋は、ずっと家の事で悩んでいた奥様の部屋でしたので、ちょっと特別な感じにしたくて、このようなデザインを考えました。



LWH001・バイクガレージハウス

▲ LWH001・バイクガレージハウス


最後に、外部に使った木のガラス戸の事例です。これはバイクのために作った独身男性の家です。1階はバイクを入れてメンテンナンスをするためにコンクリートの土間になっています。木のガラス戸は、ガレージの入口であり玄関であり窓であります。このような事もできます。





”考えている事・見ているもの”が「何か違う」と、ひとりで悩み続けないで、よかったら、家の話しをしませんか。

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