杉の床の暮らし
杉は柔らかいので床に使うと傷がつきます。
でも柔らかいから足触りがよくて、温かみがあって、さっぱりしてとても気持ちいいです。
戸建てはもちろんマンションでも杉板の床にする事ができます。
オフィスの床に使っても医療施設の床に使っても好評です。
はじめに
一番簡単に木の家を作るには・・・
床を木にする事です。
その木を無垢材・・つまり本物の木を使えば、木の家が出来上がります。
「それだけ?」
と思うかもしれませんが、本物の木ですから、本当に木の家です。
1戸建てじゃないと木の家にならないわけじゃありません。マンションだって、床に木を使えば『 木の家 』になります。床に使う木は、お好きなものを使われるといいです。いろんな木があります。
「でも、無垢材って 値段が高そう。。」と思われるかもしれません。
そこで、値段も安くて、厚さも15mm・30mmというものが豊富にある木をご紹介します。
それが 杉 です。
ここでは、杉板の魅力を書いています。でも、無垢材全般に共通する事でもあります。もちろん針葉樹と広葉樹では硬さも印象も違います。もし無垢材を使う事に悩まれているなら、私は使う事をお勧めします。
ただ、それぞれの木には特徴があり、長所短所があります。良く調べて納得して使ってください。また、使いたい木が決まっていないのなら、国産の木を使う事をお勧めします。
杉板のなにがいいのか
杉板の持っている『やわらかさ』と『温かみ』です。
それは、ヒノキやマツなど針葉樹の板ならみな同じなのですが、杉は、『洗いざらし感』とでもいうような気持ち良さがあって、素足になりたくなります。とっても足触りがいいです。そして、ゴロンと横になりたくなります。
床に使う場合、できるなら厚いものがいいです。しっかりしていて安心感があります。
厚さ3cmの板が使えます。3cmの本物の板(木)です。その充実感・満足感のある暮しができます。
■ 杉板はやわらかい
杉板はやわらいのでキズはつきます。でも、厚さがあるから、合板フローリングのように はげません。それに、時間とともに色が落着いてきて目立たなくなります。キャスター付きのイスを使っても、以外とへこまないようです。
せっかく無垢材の床、しかも杉板を候補に考えられたのなら、傷やへこみ を心配し、ネットや人の話だけでためらい、止めてしまうのは、とてももったいないです。
私の施主の方達も、わかってはいても、物を落として床にへこみや傷が付く事はショックだったようです。でも、それをゼロにする事は絶対に不可能。みなさん、そのうち「もういいや」となり、気にしなくなります。
小さなお子さんがいれば、あっという間にあちこちにへこみがつきます。しばらくして伺うと、「もう、あちこちボコボコで・・」と言われます。でも、その顔は 笑顔 なんです。
私は、ボコボコになった床を美しいと思います。お子さん達が小さい時の思い出、自分が何かを落としてつけてしまった傷・・・ 床に物語が生まれたのです。素敵な事ですよね。
■ 杉板は温かい
冬でもほんのり温かみを感じます。
というのは、本当は違うのですが、イメージとしてそう思ってもらっていいです。
簡単に説明すると、杉を含む針葉樹というのはストローを束ねたようなものなのです。つまり、すき間がたくさんあって、そこが空気層になります。空気層がたくさんあるので、熱を伝えにくいのです。
体温がたくさん移動するほど『冷たい!』と感じます。空気層がたくさんある針葉樹は、触っても体温の移動が少なく「冷たい」感じも少なくなり、それを(他のものとの比較で)『温かい』と言っています。
なので、『温かい』と言っても過度の期待はしないでください。床暖房とは違います。
ただ、「見た目」+「やわらかさ」で、広葉樹や合板フローリングとは、あきらかに違います。
家の断熱性を高める事で、床暖房がなくても それほど冷たさを感じなくなります。
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杉が他の木に比べてどうなのかはわかりませんが 吸湿性 もいいようです。部屋の空気がさっぱりしている気がします。
また、物を落としてへこむと言っても、せいぜい1mm(ほとんど1mm以下)。厚さ15mmの板なら、1mmへこんでも14mmの木がちゃんとあります。その安心感を、施主のみなさんは、自然に感じているんだと思います。それが、無垢板を使う事の「安心と信頼」です。
なんというか、おおらかなんです。いい事も悪い事も、みんな受け入れられる・・床材も人間もお互い不完全なもの同志。。
ただ、事前に見て・さわって・感じて・知る事をお勧めします。探せば、地元で、無垢材を積極的に使っている工務店が見つかると思います。そこに連絡すれば、きっと見せてもらえると思います。
杉板の値段
厚さ3cmの杉板の値段は、約6,000円/m2~ です。
3cmを超える板は節ありになります。節ありでいいのです。節なしの板なら、それはそれは美しいのですが、金額は高くなります。写真で見ると、すごく節が目立ってしまうのですが、実際は全く気になりません。
改修工事の場合は既存の床の上に杉板を張る事もあります。その場合は、厚さ15mm の杉板を使います。
値段は 約3,000円/m2(節あり)~ です。
私のところでは、15mm板の場合、節が少ないものを使っていますのでもう少し高いですが・・。
(*既存の床の上に張る場合、状況によっては、既存の上に張れない場合もありますので、現地確認をしてもらってください。)
杉板を使ってみて・・
「やわらかい事が欠点・・?
人間の方がよっぽど欠点だらけですよ。
もっとおおらかに暮しましょ!
少しくらいのキズなんて、気にしない気にしない!」
そんな事を杉板に言われているような気がします。
杉床にしたこの夏、子供たちの行動に異変がおきました
杉床にしたこの夏、子供たちの行動に異変がおきました。
今まで、床に寝る姿勢を取ったことのない子供達。(*工事前は合板フローリング)
息子は、リビングの床で寝ながら、本を読んだり、上の娘は、うつ伏せで寝てたり・・
下の娘は、『ママ、なんかさらさらする』と、言ってみたり・・
杉床、凄いですね。
[ 中板橋の家(R) のKさん・・・木造3階・リノベーション:杉板 厚15mm ]
冬に冷たくないわけではないけど”暖ったかい”というか・・
梅雨時にベタベタしないのには驚きました。
冬に冷たくないわけではないけど”暖ったかい”と言うか まるみのある暖かさ。
加湿しなくていいんです。咳をしなくなりました。子供達も皮膚科に行かなくなりました。 まあそれは成長による力のせいかもしれないので関係性はわからないけど。
[ ふじみ野の家(R) のHさん・・・LDKリノベーション:杉板 厚15mm ]
うちに来た人がみんな驚くの「いいにおいがするね」って。
なんとなく歩くのも楽なの。
[ K-house のKさん・・・新築:杉板 厚30mm ]
Kさんは高齢のご夫婦で、お二人とも膝や腰に持病を持っていらっしゃいます。やわらかい杉板が、歩くたびにかかる体の負担を吸収します。
杉の木は、ほんとに肌のあたりが優しいですね。
裸足で歩くのが気持ち良いです。それから、掃除が楽になりました。毎朝掃除機をかけ終わるとすがすがしい気分になります。
(↓完成から約2年後)
杉板は私たちの生活にすっかり溶け込んでいます。
そして毎日を心地よいものにしてくれています。朝は掃除機をかけるだけで簡単にさっぱりしてくれますし、休みの日にはゴロゴロするとやわらかい木肌がとても気持ちよいです。傷はずいぶん付きました。靴下にくっついていた小石のめり込んだ跡、スポーツバックをドンとおいたときの金具の傷、テーブルを引きずってしまった傷・・。最初はショックでしたが、今となっては、傷の1つ1つに物語があるような気がます。
(↓完成から7年半後)
塗って磨いてやると、すごくサラッとして気持ちいい!
「オイル塗りは定期的にやるのではなく、なんとなく板がカサカサしてきて『もうそろそろ(塗っても)いいんじゃない』って杉板が言ってるような感じになると塗るんです。塗って磨いてやると、すごくサラッとして気持ちいい!そのまま横になりたくなります。節は磨くとピカピカして美しい!表面がささくれる事もあってむいちゃったりするんだけど、それでもいいかと思えます。」
[ 鴻ノ巣の家 のAさん・・・マンション改修:杉板 厚30mm ]
杉板は、本当にあたたかくてはだしになりたくなります。
木がやわらかいので子供がよくいるところは、少し使用感がではじめていますが、それも味わいの一つですよね!最初は騒いでいましたが気にならなくなりました。
(杉板生活約1ヶ月後の感想)
[ i:yo(イヨ) のIさん・・・一戸建て改修:杉板 厚15mm ]
人も猫も、杉床が大好きです。
うちの猫たちは床では爪とぎはしません。でも、元気がよい娘(猫)たちが走ったり跳んだりするのでどうしても傷が付いてしまうんですね。時々、彫刻刀の先で削ったような小さな欠片が床に落ちてます。猫がダッシュしたり飛び上がったりしたときに後足の爪が床に食い込んで、削り取ってしまったものです。
友人たちに言わせると、内装材にしろ家具にしろ、私たちは敢えて猫が爪を立てやすい材質のものを選んでばかりいるのだそうで・・。でも、感触も見た目も柔らかくて温かく、風樂房(ふうらいぼう)では人も猫も、杉床が大好きです。
節が作り出す不規則な模様、合わせ目がちょっと段差になってたり、乾いてきてぎしぎし鳴るようになったり、傷も汚れもどんどん増えていきますが、みーんな面白いと思います。そう思える方に、ぜひお奨めです。
[ 風樂房(ふうらいぼう) のSさん・・・一戸建て改修:杉板 厚15mm ]
杉板を使う家のデザインは・・
杉板を床に使う場合 その家のデザインは・・・素 の感じが合います。
何をもって「素」であるのかは、いろいろですが・・『あまり気張らない』
という事でしょうか。。
「そのままでいいよ」
そんな感じの杉の床の家です。
こんな杉の床の暮しを考えてみませんか !
新築住宅はもちろん、戸建て住宅のリフォームで杉板の床にする事ができます。
和室の床を畳から杉板に変える事も可能です。とてもモダンな部屋になります。
そして、マンションでも床を杉板にする事ができるのです。
(ただしマンションの規約でフローリング不可の場合はできません)
オフィスや医療施設の床にも使えます。そうゆう場所では、杉板を使った住宅のような雰囲気が「むしろいい」という感想もあります。
杉板を使って木の家に作り変えましょう
⇒ Renovation リノベーション
杉板の床は、本当に気持ちいいです。
足触りがとてもいいです。水拭きした後の気持ち良さは最高です。
厚板は、踏みしめる喜びがあります。
本物の木に守られるている安心感があります。
高価ではありません。
そして・・
一番簡単にできる本物の木の家です。
そんな杉板の床の暮しを、考えてみませんか!
⇒ お問い合せ
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